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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

棘突起縦割法脊柱管拡大術後のOPLL進展

著者: 星野雄一1 黒川高秀1 町田秀人1 平林茂1 大西五三男1 李建興1 侭田敏且1 佐藤正幸1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.531 - P.536

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 抄録:棘突起縦割法脊柱管拡大術の術後短期のOPLL進展がどの程度であるかを知るために,術後2年以上(2年-5年9ヵ月,平均3年9ヵ月)経過観察した29例(男21例,女8例:41-72歳)の頸椎単純X線写真側面像を検討した.OPLLは,2mm以上の長さ,1mm以上の厚さの増加または新しい部位のOPLL出現があれば,進展ありとした.
 この基準をこえるOPLL進展は29例中9例(31%)にあり,これは文献に記載された椎弓切除術後のOPLL進展頻度よりも低かった.OPLL進展の程度は,長さ3mm-6mm,厚さ1mm-2mmの範囲内であり,いずれも著しいものではなかった.またOPLL進展によると考えられる症状の再発はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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