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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻5号

1988年05月発行

文献概要

論述

外傷後脊髄空洞症について—5例の自験例を中心に

著者: 柴崎啓一1 塚原茂1 吉田宗人1 大谷清1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科

ページ範囲:P.567 - P.574

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 抄録:最近,外傷後脊髄空洞症の5例を経験した.全例とも対麻痺例であり,受傷後4.5年から22年に発症していた.クシャミなどの腹圧上昇機転が契機となって発症した症例が2例見られていた.診断はmyelography,delayed CTM及びMRIによりなされたが,1例ではsyrinx直接穿刺によるsyringographyも診断に有効であった.治療はsyrinx-subarachnoid shuntにより行ったが,1例を除きdrainageはそれぞれ頭・尾側クモ膜下腔に各1本ずつ留置した.全例とも術後成績は良好である.
 以上の臨床経験をもとに外傷後脊髄空洞症に関する若干の知見を報告し,更に,文献的考察も加えて本疾患の概要に就いて紹介した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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