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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻5号

1988年05月発行

文献概要

論述

爪下外骨腫の10例

著者: 赤木健1 赤堀治1 近藤陽一郎1 橋詰博行1 吉村一穂1 楠戸康通1 三宅俊行1 井川晴友1 妹尾則孝1 松田和実1 浜家一雄2 土井謙司2

所属機関: 1岡山済生会総合病院整形外科 2岡山済生会総合病院病理

ページ範囲:P.591 - P.596

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 抄録:1)昭和49年より11年間に爪下外骨腫10例を経験した.症例は母趾9例,第IV趾1例であり手指はない.男性6例,女性4例,初診時年齢は8歳から17歳で,10歳代が8例,発生部位はすべて末節骨遠位部で,背内側への発育が8例,背側中央へのものが2例であった.全例に切除術を施行し予後は良好であった.2)組織学的には,骨軟骨腫型と線維性骨化型に分類され,両者の混合型も存在する.3)発生機転としては,外傷あるいは慢性刺激により骨膜その他の結合織が硝子軟骨,線維軟骨に化生しさらに骨化すると思われる.4)腫瘍をその軟骨帽も含めて完全に切除するには手術時十分な展開が必要であり,われわれの行っているFish-mouth皮切は愛護的にこの目的を達している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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