文献詳細
文献概要
臨床経験
下腿に発生した皮膚転移巣を初発症状とした肺癌の1例
著者: 山川徹1 須藤啓広1 鶴田登代志1 舘靖彦2 鈴木勝美2 荻原義郎2
所属機関: 1榊原温泉病院整形外科 2三重大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.641 - P.643
文献購入ページに移動症例は59歳女性で慢性腎不全にて透析中に右下腿の腫瘤に気付き当科を初診した.この腫瘤は増大傾向にあったため,生検を行い小細胞性癌の転移が示唆された.胸部単純X線像にては,心陰影に隠れて見いだされなかった肺野の腫瘤陰影をその後の全身CTにて発見し,小細胞性肺癌との診断をえた.その後,この症例は全身化学療法を施行されたが,その甲斐なく死亡した.
掲載誌情報