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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻5号

1988年05月発行

文献概要

臨床経験

下腿に発生した皮膚転移巣を初発症状とした肺癌の1例

著者: 山川徹1 須藤啓広1 鶴田登代志1 舘靖彦2 鈴木勝美2 荻原義郎2

所属機関: 1榊原温泉病院整形外科 2三重大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.641 - P.643

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 抄録:内臓癌の下肢への皮膚転移は比較的まれとされている.今回我々は皮膚転移巣である下腿軟部腫瘤を肺癌の初発症状とした症例を経験した.
 症例は59歳女性で慢性腎不全にて透析中に右下腿の腫瘤に気付き当科を初診した.この腫瘤は増大傾向にあったため,生検を行い小細胞性癌の転移が示唆された.胸部単純X線像にては,心陰影に隠れて見いだされなかった肺野の腫瘤陰影をその後の全身CTにて発見し,小細胞性肺癌との診断をえた.その後,この症例は全身化学療法を施行されたが,その甲斐なく死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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