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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻5号

1988年05月発行

文献概要

臨床経験

持続硬膜外ブロックに合併した硬膜外膿瘍の1例

著者: 吉田宏1 鈴木邦雄1 道振義治1 中島明彦1 伊崎寿之1

所属機関: 1高岡市民病院整形外科

ページ範囲:P.645 - P.649

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 抄録:帯状疱疹痛の治療に近年頻用されている硬膜外ブロックに合併した硬膜外膿瘍を経験したので報告する.症例は62歳の女性で帯状疱疹痛治療で持続硬膜外ブロックを行い,9日目で注入時痛が生じたため中止し,13日目に再び硬膜外ブロックを試みたが同様の注入時痛が発現したため留置を断念し,経過観察していたところ17日目より下肢脱力,ついで排尿困難,歩行障害が起こった.炎症症状および脊髄造影上完全ブロック像を認めたので硬膜外膿瘍と診断し,椎弓切除及び化学療法を行った.約3ヵ月後つかまり歩行,約6ヵ月後杖歩行が可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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