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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻6号

1988年06月発行

論述

開放性脊髄髄膜瘤閉鎖手術後のMRIの検討

著者: 吉永勝訓1 井上駿一1 北原宏1 南昌平1 礒辺啓二郎1 湯山琢夫1 畑芳春1 山根友二郎2 山下武広3 中川武夫4

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2帝京大学医学部整形外科教室 3千葉市立病院整形外科 4中伊豆リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.683 - P.690

文献概要

 抄録:開放性脊髄髄膜瘤閉鎖手術後の患者7名に脊髄矢状面MRI検査を行い次の結果を得た.明らかなArnold-Chiari II型奇形が2例,hydromyeliaが1例,cord atrophyと思われる所見が3例に認められた.また7例全例で閉鎖部位までのlow conusが見られた.更にシャント手術未施行の1例はhydrocephalusが顕著であった.
 これらMRI所見と臨床所見との対比では,hydromyeliaの1例で左上肢に知覚異常を認めた.また成長に伴いtethered cord syndromeを呈した腰仙部脂肪腫症例を提示し,この症例のMRIで見られたlow conus像が脊髄髄膜瘤症例でも全例に認められたことから,今後は同一症例に定期的にMRI撮影を行うとともに,成長期間中の理学所見の変化をこの点からも充分留意のうえ,観察して行く必要があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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