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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻6号

1988年06月発行

文献概要

症例検討会 骨・軟部腫瘍8例

〔症例2〕上腕骨骨腫瘍

著者: 野島孝之1 井上和秋1 武田直樹2 大野和則2 松野丈夫2

所属機関: 1北海道大学付属病院病理部 2北海道大学付属病院整形外科

ページ範囲:P.718 - P.720

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 症例:19歳,女性
 臨床経過:昭和61年10月頃,左上腕部痛と腫脹が出現し,北大整形外科を受診した.X線上,左上腕骨近位端,骨幹端から骨幹部にかけて,骨外性に膨隆する硬化像を認めた.骨皮質は肥厚し,骨膜反応をみるが,spiculaやsun-burst状の変化はみられない(図2-1).血管造影ではtumor stainは,はっきりせず,またCTスキャンでは,骨外性に辺縁不規則な硬化像を認めた.11月6日に生検がなされ,11月27日に左上腕骨の広範囲切除術,血管柄付腓骨移植による肩関節固定術を施行した.手術材料は肉眼的には,骨幹端から骨幹部にかけて8×3cmの灰白色,骨様硬の腫瘍がみられる.骨皮質は骨膜反応を伴い,肥厚を示すが,周囲の結合織への腫瘍浸潤はみられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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