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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻7号

1988年07月発行

文献概要

論述

膝前十字靱帯再建術のリハビリテーション

著者: 安田和則1 青木喜満1 黒沢秀樹1 富山有一2 大野和則1 平岡正毅1 計良基治1 大越康充1 田邊芳恵2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道整形外科記念病院

ページ範囲:P.837 - P.846

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 抄録:独自の基礎的研究に基づいた膝前十字靱帯再建術のリハビリテーションプログラムを紹介した.これは術前期と,活動性の程度によって分けられた術後第1期から第6期の,計7つの時期に分けられ,最終的には競技スポーツレベルの活動性への復帰をめざしている.本プログラムは,大腿四頭筋に対して術後早期より70以上屈曲位での最大等尺性収縮訓練と膝伸展位近くでの大腿四頭筋・ハムストリングス同時最大等尺性収縮訓練を行わせるなど,種々の積極的な筋力訓練を取り入れている.本プログラムで治療した男11,女8,合計19人の,術後1年時における大腿四頭筋トルクの対健側比は男性83%,女性67%,ハムストリングストルクの対健側比は男性89%,女性67%であった.本リハビリテーションプログラムは術後の膝安定性の獲得を損なうことなく,筋力および可動域の獲得において従来のそれより優れた効果を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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