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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

論述

踵骨前方突起骨折の7例

著者: 伊藤博一1 大薮直子1 杉浦譲1 鈴木博2

所属機関: 1名鉄病院整形外科 2湖西総合病院整形外科

ページ範囲:P.947 - P.953

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 抄録:昭和61年1月1日より昭和62年2月28日までの1年2ヵ月間に,いわゆる足首の捻挫を起こして名鉄病院整形外科を受診した症例は78例で,そのうち踵骨前方突起骨折は4例5.1%の頻度であった.この4例に湖西総合病院の3例を加えて検討した1性別は女4例,男3例で,年齢は12歳から60歳まで平均43.9歳であった.受傷機転としては足部の底屈2例,内反3例,転落1例,不明1例で,X線所見としては,我々の考案した20〜30°の足部内がえし撮影法にて骨折を確認したものが多かった.治療としては,新鮮例では2〜5週間のギプス固定を行ったものが多く,陳旧例では経皮消炎鎮痛剤の投与やステロイド剤の局注にて全例経過良好であった.本骨折のX線診断には足部内がえし撮影法が有用であり,また本骨折はその発生機転およびX線所見により皮質剥離型,舌状剥離型,圧挫型の3型に分類できることを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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