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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

論述

小児スポーク損傷

著者: 吉村一穂1 赤堀治1 近藤陽一郎1 橋詰博行1 楠戸康通1 三宅俊行1 井川晴友1 妹尾則孝1 越宗義三郎2 久葉春彦2

所属機関: 1岡山済生会総合病院整形外科 2倉敷第一病院整形外科

ページ範囲:P.955 - P.961

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 抄録:自転車の車輪に足部をはさまれて生じるスポーク損傷について検討した.症例は8年間に142例,年齢は1-9歳,男63,女79例,右48,左94例,骨折の合併7例である.われわれは,本外傷を受傷部位と創の状態から,後足部がスポークにはさまれて同部外側面から後面に擦過創,裂創,弁状創を生じる後足型と尖足位で前足部からスポークに巻き込まれ,足背に擦過創を生じる前足型に分類している.症例は後足型130,前足型12例であった.治療としては創縫合36例,植皮4例,その他は創傷の処置を行い,7例の骨折例はギプス固定により骨癒合が得られた,機能的予後は良好であるが肥厚性瘢痕となりやすく,これが靴の当る部位に生じ疼痛の原因となることも少なくない.本外傷の完全防止のためには現行のカバーを後輪を支えている水平のフレームのところまで拡大する必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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