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学会印象記
第14回全米脊髄損傷学会に出席して
著者: 里見和彦1
所属機関: 1慶応義塾大学整形外科
ページ範囲:P.983 - P.983
文献購入ページに移動今回の学会には,180題の応募があり,うち85題が口演に,54題がポスター発表として採用されていた.口演会場は2会場で,発表が10分,質疑が5分と余裕のある学会運営で,出席者は約400名であった,一般演題は大きく16のsessionにわかれ,各sessionとも5〜6名の発表がすんでから台上で一括討論が行われた.各sessionの内容は,1.general medical topics,2.cervicai spine surgery,3.psychosocial issues,4.diagnostic imaging,5.functional restoration,6.sexuality/fertility,7.outcomes,8.thoracolumbar spine surgery,9.trauma and reconstruction surgery,10.urologic care,11.central cord syndrome,12.respiratory care in SCI,13.prevention,14.american paraplegia society papers-1987,15.research forum,16.therapeutic recreation symposium,であったが,出席層の関係から脊髄損傷の予防,診断,外科的治療,リハビリテーションと多岐にわたっていた.バイオメカなどの準基礎的な発表が少ないことも特色であった.特に印象に残ったものは,session 5の両下肢完全麻痺患者に対し,膝伸展,屈曲筋および股外転筋を電気刺激し約1時間の歩行を可能とするシステムや,従来の大腿からのgait orthosisに改良を加え,より実際に則した歩行を可能にする発表があった.
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