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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床経験

妊娠・出産を契機として発症したKasabach-Merritt症候群の1例

著者: 宮田義之1 花岡英彌1 矢部哲夫1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.989 - P.992

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 抄録:Kasabach-Merritt症候群は,大半が乳幼児に発症する.しかし非常に稀ではあるが,妊娠・出産を契機として発症する例の報告がなされている.今回我々は,妊娠・出産を契機として発症したと思われるKasabach-Merritt症候群を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
 症例は26歳女性で,妊娠8ヵ月で右大腿外側の腫瘤を主訴として発症し,出産後紫斑が出現した.精査の結果,血小板減少が見いだされ,更に右大腿内側の腫瘤の生検で,capillary hemangiomaの所見が得られ,Kasabach-Merritt症候群と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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