icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床経験

部分欠損を示した小児の膝関節外側円板状半月板の1例

著者: 森繁1 熊谷純2 鳥越紘二3

所属機関: 1塩竈市立病院整形外科 2東北大学医学部整形外科 3鳥越整形外科医院

ページ範囲:P.997 - P.1000

文献購入ページに移動
 抄録:症例は12歳女.主訴は左膝関節の伸展制限と雑音.関節鏡検査で外側完全円板状半月板がみられ,これを関節切開により全切除した.この半月板には中—後節の外周縁部に長楕円形の欠損と前節部に褐色の色素沈着および中節部に小水平断裂がみられた.欠損部に面する半月板辺縁は極めて平滑であった.この欠損がperipheral detachmentの結果生じたものか先天性に存在したものかが問題であるが,肉眼所見および組織学的所見から,この半月板の欠損は先天性に存在し,その一部,すなわち前—中節部に最近小外傷が加わり,そこに実質の修復反応と欠損部に面した部分に小水平断裂が生じたと考えるのが最も考えやすいと思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら