icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床経験

関節リウマチ患者にみられた重症筋無力症の4例

著者: 藤森十郎1 吉野槇一1 梶野明英1 小岩政仁1 中村洋1 岸本真1

所属機関: 1日本医科大学理学診療科

ページ範囲:P.1001 - P.1006

文献購入ページに移動
 抄録:重症筋無力症(MG)が関節リウマチ(RA)と合併することは良く知られており,MG農者中のRA合併頻度についての報告も数多くある.一方,RA患者中のMG合併頻度については,殆ど報告されていない.現在までに我々は,当科にて追跡し得ているRA患者約600例中の4例(2例は既報告)にMGを経験したので報告する.症例1:32歳,女性.1970年にMGと診断.71年頃より手関節炎を生じるも放置.75年に胸腺腫に対しコバルト照射がなされ,その5年後にRA増悪.症例2:52歳,女性.1976年にRA発症.81年よりD-ペニシラミン(D-Pc)投与が開始され,その3年後にMG発症.ただちにD-Pc中止し,MGの治療を開始するも,RA,MGとも現在まで持続している.症例3,4:いずれもD-PcによるMGと考えられる症例.年齢は39歳と66歳で女性.D-Pc投与後にMG発症(39歳例は200mg/日投与5カ月後,66歳例は100mg/日投与3年後).ただちにD-Pcを中止し,MGの治療を開始したところ,MGは速やかに軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら