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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻8号

1988年08月発行

文献概要

臨床経験

骨頭骨折を伴う外傷性股関節脱臼の治療経験

著者: 大野憲一1 石田文夫1 金谷整亮1 辻充男1 中林幹治1 松井英互2

所属機関: 1兵庫県立淡路病院整形外科 2神戸みなと病院

ページ範囲:P.1007 - P.1012

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 抄録:〈目的〉骨頭骨折を伴う外傷性股関節脱臼7例について.主に骨頭の経時的変化と股関節機能の分析を行い,本外傷の治療方法を検討した.〈症例〉昭和44年から昭和60年までに経験した外傷性股関節脱臼40例のうち,骨頭骨折を伴うものは7例であった.受傷時年齢は,平均30歳,追跡期間は,平均8年2カ月である.受傷原因は全例交通事故で,脱臼型式は全例後方脱臼であった.〈治療・結果〉治療は,骨頭骨片の骨接合を行ったもの3例,摘出したもの3例,放置したもの1例であった.その成績をEpsteinの基準で評価すると,Excellent 3例,Good 2例,Fair 1例,Poor 1例であった.〈まとめ〉骨接合を行った3例は,いずれも骨頭変化は軽微で良好な結果を得ている.今回の結果から,可能な限り骨頭骨片の骨接合を行い,非荷重部で骨片が小さい場合は摘出するのが良いと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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