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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻9号

1988年09月発行

文献概要

シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用

変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭置換術の治療成績

著者: 山本裕之1 松永大助1 上崎典雄1

所属機関: 1九州厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.1065 - P.1073

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 抄録:直接検診を行った43例49関節を対象とした.臨床的な総合評価は良好であったが,可動域の改善が全体的に悪かった.実際,イメージ下では約70%の症例でOuter Cupは動いていないが,ADL上さほど問題はなかった.レ線的には,臼蓋側で約80%に骨硬化像が術後平均6.8ヵ月でみられ,その後Proximal migrationは停止する傾向にあった.一方,ステム側(セメントレスのカラー付きPressfit type)では,正確にPressfitできた症例は57%で,たとえfitしても経時的に内・外反変形及びDistal migrationが発生している.以上より,Bipolar型人工骨頭は可動域の改善,ステム側の問題は残るもののTHRと比較しても手技的に簡単で,且つ再置換が容易であり,現在の機能的な面からみるとセメントレスTHRに一歩近づくものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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