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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻9号

1988年09月発行

文献概要

シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用

当科におけるbipolar人工骨頭置換術の成績

著者: 富原光雄1 田中清介1 三浦光也1 林晃1

所属機関: 1近畿大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1075 - P.1081

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 抄録:昭和54年12月から昭和63年1月までの間に当科で施行したbipolar人工骨頭置換術は104例(男32例,女72例)118関節あるが,1年以上経過観察しえた77関節についてその術後成績を検討した.終診時の日整会総点の平均は,変形性関節症(32関節)81.8点,大腿骨頭無腐性壊死(21関節)82.8点,大腿骨頸部骨折(12関節)84.0点,股関節部外傷陳旧例(4関節)82.2点,感染症由来(4関節)75.0点であった.変形性関節症ではほぼ同時期に行った人工関節置換術(46関節)の術後成績と比較した.術後早期にはbipolar人工骨頭置換術では軽度の疼痛が残存する例もあり人工関節置換術より若干成績が劣ったが,術後1年以上では両者ほぼ同程度の成績がえられた.臼蓋形成不全をともなう変形性関節症には切除骨頭を用いて臼蓋形成術を行っているが,その程度が軽度の場合は,関節包ロール法や海綿骨移植法で良好な結果がえられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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