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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻9号

1988年09月発行

文献概要

シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用

変股症に対するbipolar型人工骨頭とHarris/Galante porous stemの応用

著者: 村田忠雄1 佐藤優1 鈴木秀明1

所属機関: 1千葉リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.1089 - P.1096

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 抄録:比較的若年者の重度変股症に対する関節機能再建術には,評価の定まった手術法が見当らないのが現状である.最近我々は55歳以下の重度変股症に対して,bipolar型人工骨頭とHarris/Galante porous stemを組み合わせたcementless bipolar endoprosthesisを行っている.今回施行した20例22関節について,臨床的・X線的評価を行った.臨床的にはまだ短期間の成績であるが,日整会変股症判定基準で総合点,疼痛,可動性,歩行能力,日常動作のいずれにおいても良好な術後結果が得られている.X線的には,臼蓋例でouter headの上方移動を認めたものが22.7%,内方移動は9.1%であった.移動の要因として臼蓋の関節症変化,臼reamingによる臼内側骨質の薄さが考えられた.大腿骨側ではH/G porous stemの強い固定力に関連を有すると思われるstress shielding現象が認められた.stem沈下は2関節にみられたが,その程度は2mmと僅少であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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