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シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用
変形性股関節症に対するBipolar prosthesisの臨床応用
著者: 斉藤進1 黒木良克1 川内邦雄1 扇谷浩文1 近藤宰司1 広瀬勲1 小原周1 田代一郎1 草場敦1 伊東祐一1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科
ページ範囲:P.1097 - P.1106
文献購入ページに移動2.Bateman型34例35関節,UHR型169例196関節のうち3年以上追跡可能であったBateman型24例24関節,UHR型48例49関節の成績判定を行った.
3.日整会判定(平均点)ではBateman型では術前58.2点が術後3年で83.2点,UHR型では術前54.3点が術後3年で85.0点であった.項目別ではそれぞれの型で疼痛の改善が著しかった.ROMでは屈曲,伸展,外転,内旋の改善がみられた.
4.Distal migrationはBateman型に3例,UHR型に5例,central migrationはBateman型に1例,UHR型に2例,looseningはBateman型に3例,UHR型に1例みられた.
5.Bipolar prosthesisの変形性股関節症に対する適応は十分あり,セメントレスで用いる場合,とくに骨皮質が厚く,髄腔のやや狭い比較的若年者にはよい適応であると思われる.
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