icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻9号

1988年09月発行

文献概要

シンポジウム 変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の臨床応用

変形性股関節症に対するBipolar prosthesisの臨床応用

著者: 斉藤進1 黒木良克1 川内邦雄1 扇谷浩文1 近藤宰司1 広瀬勲1 小原周1 田代一郎1 草場敦1 伊東祐一1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院整形外科

ページ範囲:P.1097 - P.1106

文献購入ページに移動
 抄録:1.Bipolar prosthesisを変形性股関節症に用い近隔成績を検討し,臨床応用の可能性をみた.
 2.Bateman型34例35関節,UHR型169例196関節のうち3年以上追跡可能であったBateman型24例24関節,UHR型48例49関節の成績判定を行った.
 3.日整会判定(平均点)ではBateman型では術前58.2点が術後3年で83.2点,UHR型では術前54.3点が術後3年で85.0点であった.項目別ではそれぞれの型で疼痛の改善が著しかった.ROMでは屈曲,伸展,外転,内旋の改善がみられた.
 4.Distal migrationはBateman型に3例,UHR型に5例,central migrationはBateman型に1例,UHR型に2例,looseningはBateman型に3例,UHR型に1例みられた.
 5.Bipolar prosthesisの変形性股関節症に対する適応は十分あり,セメントレスで用いる場合,とくに骨皮質が厚く,髄腔のやや狭い比較的若年者にはよい適応であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら