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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻9号

1988年09月発行

文献概要

臨床経験

治癒したと思われる肝癌上腕骨転移の1例

著者: 林田賢治1 内田淳正1 青木康彰1 吉川秀樹1 加藤次男1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1149 - P.1151

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 抄録:肝癌の上腕骨転移で,骨転移巣があたかも治癒したと思われる例を経験したので報告する.症例は61歳の男性で,右上腕骨転移で原発性肝癌が発見された.経過中骨転移巣は非常に急激な骨破壊を上腕骨全体にきたし,その後旺盛な骨形成を起し,あたかも腫瘍が消失したかのX線像を示した.生検でも腫瘍細胞は検出できなかった.この症例の経時的レ線変化をもとに骨転移病巣で如何なる変化が生じたのかを考察し,あわせて転移性骨腫瘍の自然治癒の機序について考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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