文献詳細
文献概要
シンポジウム 広範囲腱板断裂の再建
腱板大断裂手術例の検討—僧帽筋移行術を中心に
著者: 三笠元彦1
所属機関: 1都立大塚病院整形外科
ページ範囲:P.38 - P.45
文献購入ページに移動腱前進法と棘上筋前進法で対処できないものに対して行っている,僧帽筋移行術の問題点は再断裂がみられることと,上腕二頭筋長頭腱がない時に,骨頭のdepressorとしての働きが弱いことである.再断裂については自動運動を術後6週以降に行うことと大結節部への縫着法にspike washerを使用することで,ある程度解決するものと思われる.また骨頭のdepressorとしての働きをたかめるためには,棘上筋腱の断端を僧帽筋の中央部に縫着することが有効であるように思われる.
掲載誌情報