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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻1号

1989年01月発行

文献概要

シンポジウム 広範囲腱板断裂の再建

人工腱板による広範囲腱板断裂の再建

著者: 尾崎二郎1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.55 - P.63

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 抄録:広範囲腱板断裂に対して,安定した手術成績が獲得できることを目的に,3mmの厚さのTeflon feltを人工腱板として用いる手術法を紹介した.本術式を行った陳旧性広範囲腱板断裂52症例・陳旧性大腱板断裂10症例を追跡調査(術後平均2年7カ月)し,広範囲断裂の94%,大断裂の100%に満足すべき結果を得た.本術式はただ単に腱板欠損部を人工腱板で補填するpatch法ではなく,Teflon feltを人工腱板として用いることにより,変性しmyostatic cotractureに陥った腱板断端をできるだけ引っ張り出し,欠損部を小さくし,無理なく球状の腱板を形成する腱板形成術である.しかし本術式は人工生体材料を使用している点でのhandicapは否定できないので,慎重な取り扱いが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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