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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻1号

1989年01月発行

文献概要

紹介

ホスピスと整形外科

著者: 吉岡秀夫1 天野祐一1 辰巳一郎1 柏木哲夫2 山本一成2 斉藤淳子2 恒藤曉2 仲正宏3

所属機関: 1淀川キリスト教病院整形外科 2淀川キリスト教病院ホスピス科 3淀川キリスト教病院理学診療科

ページ範囲:P.116 - P.121

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 抄録:当院では1984年4月より23床のホスピス病棟が開かれ,1987年4月までの3年間に453名の入院患者があり,死亡者教は350名で,悪性腫瘍が全体の97.8%を占めていた.疼痛とADL障害のため整形外科にて手術を行ったものは4名であり,すべて大腿骨頸部であり,ほぼ満足すべき結果が得られたが,末期患者の手術はすべてpalliative careの一環としてとらえるべきもので,その適応は生命予後も含めて総合的に判断されるべきものである.また末期患者が最後まで高いQuality of lifeを保つためにはリハビリテーションも重要である.ホスピス患者23名にリハビリテーションを行ったが,ほとんど患者において,不快な症状の改善,ADL上の向上がみられ,そのうち7名はADL上自立して退院となった.今後日本においても終末期医療が広がって行くと予想されるが,整形外科医もホスピスチームに参加して,末期患者のQuality of lifeの向上を図っていく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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