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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻10号

1989年10月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板ヘルニアに対するChymopapain注入療法の成績

著者: 宮本和寿1 守屋秀繁1 北原宏1 高橋和久1 高田啓一1 村上正純1 三村雅也1 高田俊一2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2八日市場市立病院整形外科

ページ範囲:P.1135 - P.1142

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 抄録:我々は昭和58年4月以来,腰椎椎間板ヘルニアに対しChymopapain注入療法(CNL)を臨床応用してきた.現在症例数は21例であるが,CNL後手術に至った6例を除く15例につき,成績を短期及び長期経過に分けて検討した.6ヵ月以内の短期経過では,CNL後下肢痛は1ヵ月以内に回復したが,腰痛の回復には3ヵ月を要した.またこの時期は椎間腔の狭小化とその回復期にそれぞれ一致した.CNL前他覚所見の悪いものは回復の期間が遅れる傾向にあった.4年6ヵ月までの長期経過では,CNL後3ヵ月経過群のMRIにて著明な輝度信号低下を認め,以後経時的に回復することが示唆された.CNL後4年までの観察で臨床成績は安定していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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