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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻10号

1989年10月発行

文献概要

論述

変形性股関節症に対するbipolar型人工骨頭置換術

著者: 浅田莞爾1 吉田研二郎1 宮内晃1 吉田玄1 油谷安孝1 喜多義将1 調子和則1 島津晃1

所属機関: 1大阪市立大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1151 - P.1157

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 抄録:当教室では1981年から,いわゆるbipolar型人工骨頭を用いているが,最近本モデルの変形性股関節症に対する応用が一般化しつつある.われわれも本症に対して使用する一方,独自のalumina ceramic bipolar hip prosthesisを開発し,積極的に臨床応用を行っている.今回当科で変形性股関節症に対して施行したbipolar型人工骨頭置換術の実際と臨床成績,術後のX線学的検討について報告する.調査結果は対象症例の52関節全てに臼蓋部のリーミングもしくは骨移植が行われていた.臨床成績は金属骨頭例とalumina ceramic骨頭例の間に明らかな差はなかったがouter headに接して出現するclear zoneは後者の方が早期に出現する傾向にあった.また術後のcentral migrationは臼蓋部骨移植を行って金属骨頭を用いた例に多く,stemのdistal migrationはMoore型stem例にのみ認められ,press fit型stem例にはみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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