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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻10号

1989年10月発行

文献概要

論述

筋皮弁による難治性褥瘡の再建

著者: 原田富夫1 恩地圭典2 山辺登3 林美代子3 鈴木裕二3

所属機関: 1原田整形外科 2小張病院整形外科 3茨城県立中央病院整形外科

ページ範囲:P.1159 - P.1167

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 抄録:昭和57年より61年までの5年間の筋皮弁移植による難治性褥瘡治療例をとりあげてその内容と成績を検討した.症例数は15,男性11名,女性4名,年齢21〜74歳(平均47歳),手術箇所は18,フラップ数は20.原疾患は脊髄損傷,多発性硬化症,脊髄動静脈奇形,脳血管障害,脊柱靱帯骨化症で,いずれの症例も四肢麻痺下肢麻痺あるいは植物状態や寝たきりの状態となっている.褥瘡の部位は坐骨部7,仙骨部6,踵骨部3,大転子部2であった.各々の難治性褥瘡を大腿筋膜張筋皮弁7(1例は外側広筋1/2を含む),大臀筋皮弁10(3例は180゜回転1フラップ使用),母趾外転筋皮弁3フラップで被った.2例にデザイン不良と思われる筋皮弁末端壊死と再発をみた.その他の症例は全て経過良好である.上記疾患のような症例には,全身状態が許せば時機を失せず可及的早期に正確な手術手技で積極的にfirst choiceとして筋皮弁を移植するのが最適と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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