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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻10号

1989年10月発行

文献概要

臨床経験

骨内ガングリオンを形成した足舟状骨—第1楔状骨間癒合症の1例

著者: 熊井司1 奥田寿夫1 長岡正人1 青木孝1 高倉義典2 玉井進2

所属機関: 1榛原町立病院整形外科 2奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.1225 - P.1228

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 抄録:足根骨癒合症は比較的まれなものとされており,距踵間と踵舟間に見られるものが大部分である.今回我々は骨内ガングリオンを形成した非常にまれな舟状骨-第1楔状骨間癒合症の1例を経験した.症例は61歳男性,歩行時の右足内側部痛を主訴として来院.保存的治療により軽快しないため癒合部切除術を施行した.癒合部は軟骨性癒合であり,また癒合部の相対する部位には嚢腫がみられ骨内ガングリオンであった.これは不完全な癒合症による長期間の反復したメカニカルストレスによるものと思われた.治療は保存的には足底板が,抵抗例には関節固定術が有用と思われる.本症例では癒合部が小範囲であったため癒合部切除術を施行し経過良好であるが,今後さらに経過観察が必要であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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