icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻10号

1989年10月発行

文献概要

臨床経験

アキレス腱断裂術後後療法について

著者: 小島保二1 片岡善夫1 鈴木聡1 赤木将男1

所属機関: 1郡立高島病院整形外科

ページ範囲:P.1235 - P.1239

文献購入ページに移動
 抄録:中・高年層のスポーツ愛好者の増加と共に同年齢層におけるアキレス腱断裂患者が増加しており,社会的立場上,早期の社会復帰が望まれる.そこで当科では,アキレス腱断裂術後患者に対して,3週間のギプス固定の後に部分荷重歩行を開始し,術後4週で全荷重歩行を許可するという,従来に比べて短期間の後療法プログラムにて訓練を行い,良好な術後成績を得た.対象は同プログラムにて後療法を行った39例で,術後アンケート調査を行った.術後経過期間は平均3年3ヵ月である.再断裂は1例(2.6%)に見られたが,その他重篤な術後合併症はなく,筋力,足関節可動域,スポーツ活動への復帰などはおおむね満足すべき結果が得られた.本後療法プログラムは,早期の社会復帰が望まれる症例には推奨すべき方法と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら