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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻11号

1989年11月発行

文献概要

臨床経験

アキレス腱骨化症の経験

著者: 阪田泰二1 安達長夫1 村上恒二1 原田昭1 瀬分厚1 砂川融1

所属機関: 1広島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1335 - P.1339

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 抄録:アキレス腱骨化症は比較的稀な疾患である.今回,我々は当科で経験した5例9足の症例を中心に,若干の文献的考察を加えて報告する.
 症例は全例男性で,初診時年齢は28歳から55歳,平均44.8歳である.主訴は,アキレス腱部の疼痛・骨様腫瘤がそれぞれ2例,機能障害が1例で,この症例はアキレス腱断裂を伴っていた.2例は剣道練習中の疼痛により,1例はアキレス腱断裂により,発症した.他の2例は特に誘因はなかった.局所症状として,アキレス腱部の自発痛と圧痛が全例に認められた.骨片の数は2個が4足と最多で,1個が3足と3個が2足であった.X線写真上の大きさは,長径0.1〜1.6cm,平均0.97cmで腱付着部付近に多く認めた.治療は1例に腱縫合術と骨片摘出術,1例に骨片摘出術を施行し,3例は保存的に行い,経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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