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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻11号

1989年11月発行

文献概要

臨床経験

先天性脛骨完全欠損症の治療経験

著者: 野沢隆人1 井澤淑郎1 亀下喜久男1 内田俊彦1 村山博人1 大沢俊和1 陣内一保2

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター整形外科 2神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科

ページ範囲:P.1355 - P.1358

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 抄録:当センターで経験した先天性脛骨完全欠損症3例を検討した.(症例1)初診時2歳,女子.両側完全欠損,4歳7ヵ月で大腿骨下端で支持する膝義足に準じた装具で歩行し,下腿と足部が後方に突出して外見上問題を残すが,膝立ち位の安定に有用なこと,幸い女子でスカートにかくれることから手術をせず,11歳を迎える.(症例2)初診時生後19日,男子.両側完全欠損.2歳3ヵ月で症例1と同様の装具で介助歩行を開始したが,荷重部分の疼痛,外見上の問題から,3歳10ヵ月で両側Brown手術,サイム切断を行い,8歳の現在下腿義足で独歩している.2例ともに今後の成長や思春期を迎える際に,何らかの処置の検討を要すると思われる.(症例3)初診時生後27日,男子.右完全欠損.1歳2ヵ月で症例1と同様の装具でつかまり立ちを開始,3歳9ヵ月でBrown手術,サイム切断を行ったが,大腿骨の横径が広く,膝の屈曲拘縮が残るため,未だ,義足装着に至っていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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