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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻11号

1989年11月発行

文献概要

臨床経験

膀胱外反症に対する腸骨骨切り術

著者: 沖高司1 伊代田一人1 石田義人1 野上宏1 村地俊二1

所属機関: 1愛知県心身障害者コロニー中央病院

ページ範囲:P.1359 - P.1364

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 抄録:本邦では稀とされる膀胱外反症7例(男5例,女2例)を経験した.病型分類はIII型2例,IV型即ち汚溝外反症5例であった.合併障害は二分脊椎4例,膀帯ヘルニア4例,鎖肛3例,骨盤内腎2例等で,IV型の方が重度で多くの先天奇形を合併していた.臨床経過については,2例が生後1ヵ月以内に敗血症で死亡,3例が尿路変更術をうけ,膀胱機能が維持されているのは2例のみである.
 膀胱または陰茎の形成を目的に2例に対して,腸骨骨切りが2歳3ヵ月および6歳3ヵ月時,二期に別けて行われた.術後外固定としてはカンバス牽引が使用されたが,簡便で有用であった.2例とも術後2年6カ月以上になるが,恥骨結合の修復はほぼ維持され,経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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