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臨床経験
副神経麻痺に伴う肩甲上神経障害について
著者: 村津裕嗣1 水野耕作1 黒坂昌弘1 山田昌弘1 原田義昭1 廣畑和志1
所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1365 - P.1368
文献購入ページに移動症例はいずれも術後より肩の挙上障害を自覚し,数ヵ月後に僧帽筋上部線維の筋萎縮と肩甲下垂を認めた.さらに2例においては,夜間痛を伴う肩甲部の強い疼痛を訴えた.筋電図検査上,この2例に同側の肩甲上神経障害の合併が認められ,1例に対しては,副神経縫合術に加え,上肩甲横靱帯の切離術を施行したところ早期に疼痛の軽快が得られた.
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