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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻11号

1989年11月発行

文献概要

臨床経験

副神経麻痺に伴う肩甲上神経障害について

著者: 村津裕嗣1 水野耕作1 黒坂昌弘1 山田昌弘1 原田義昭1 廣畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1365 - P.1368

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 抄録:後頸部三角の外科的操作により発生した3例の副神経麻痺を経験し,2例に同側の肩甲上神経障害を認めたので,その臨床症状と発生機序につき考察を加えて報告する.
 症例はいずれも術後より肩の挙上障害を自覚し,数ヵ月後に僧帽筋上部線維の筋萎縮と肩甲下垂を認めた.さらに2例においては,夜間痛を伴う肩甲部の強い疼痛を訴えた.筋電図検査上,この2例に同側の肩甲上神経障害の合併が認められ,1例に対しては,副神経縫合術に加え,上肩甲横靱帯の切離術を施行したところ早期に疼痛の軽快が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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