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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻12号

1989年12月発行

文献概要

論述

骨盤・四肢の転移性骨腫瘍に対する手術的治療と放射線治療の比較検討

著者: 須田昭男1 三浦由太1 佐藤隆司1 石川朗1 高木理彰1 小山内俊久1 浜﨑允2

所属機関: 1山形大学医学部整形外科学教室 2済生会山形済生病院

ページ範囲:P.1399 - P.1406

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 抄録:転移性骨腫瘍に対する手術的治療と放射線治療の治療成績を比較検討した.手術的治療は41例,48ヵ所で,術式は人工骨頭置換,人工骨置換,切除のみ,内固定のみ,掻爬と内固定,切断などが行われた.放射線治療は32例,32ヵ所で,照射量は2,700〜7,100rad,平均4,240radであった.手術的治療で疼痛が消失したもの87.5%,軽快したもの12.5%であり,放射線治療で,疼痛が消失したもの50%,軽快したもの37.5%,不変12.5%であった.手術的治療で日常生活動作が改善したもの52.1%,不変47.9%であり,放射線治療で日常生活動作が改善したもの26%,不変74%であった.癌患者のquality of lifeを考えると,適応があれば,支持性が得られる手術的治療を積極的に行うべきであると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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