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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻12号

1989年12月発行

文献概要

手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>

膝関節拘縮に対する関節授動術

著者: 古賀良生1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1413 - P.1420

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はじめに
 膝関節の拘縮は,肩や股関節でみられる肩甲骨や骨盤など隣接部位での代償運動が少ないため,日常生活での不自由は大きい.とくに日本人にとって畳の生活では不便が大きいため,本邦において膝関節の授動術に対して,過去に多くの研究と手術手技の検討がなされた1,2,3)
 膝関節拘縮で臨床上問題となるものの多くは屈曲の制限(伸展拘縮)で,その原因としては膝関節内骨折や大腿骨骨折後に発生する外傷性拘縮が最も多い.過去に多かった結核や化膿性の膝関節炎や注射による大腿四頭筋拘縮症によるものは現在稀で,最近は靱帯損傷に対する修復術や再建術,滑膜切除術などの一般化とともに,このような膝関節内手術後の拘縮例も多くみられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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