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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻12号

1989年12月発行

文献概要

臨床経験

後方からの除圧・固定術を行った第5腰椎不安定型破裂骨折の1例

著者: 伊林克也1 原田吉雄1 竹光義治1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1461 - P.1464

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 抄録:稀な外傷である第5腰椎の不安定型粉砕骨折を経験した.症例は22歳男性で,L5神経根領域の知覚障害を呈していた.X線写真上,脊柱管は後方に突出した粉砕骨片で高度に狭窄し,椎体下方部分の縦骨折や椎弓骨折を伴うcrush-cleavage fractureであった.年齢や職業を考慮し,神経障害や腰痛等の後期合併症を予防するため観血的治療を行った.手術は,後方アプローチによる除圧および内固定術(Steffee's pedicle screw fixation,PLIF,PLF)を施行し十分な固定性を得た.第5腰椎の破裂骨折はL5/S間に十分な固定力が得られる内固定金属が殆どなく,これまで保存療法が主体であったが,pedicle screwfixationの発達で今後手術適応が広がり,良好な成績が得られるものと期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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