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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻12号

1989年12月発行

文献概要

臨床経験

放置された成人先天性内反足の1治験例

著者: 野口哲夫1 半田豊和1 野村栄貴1

所属機関: 1富山県高志リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.1465 - P.1469

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 抄録:出生時より放置された両側の先天性内反足の1例にpan-arthrodesisを施行し,良好な結果を得た.症例は54歳の女性で,生下時からの足部変形は放置されていた.歩行には「鼻緒」のある履物や長靴を使用していた.昭和60年3月頃より歩行時に足背や足底部に痛みやシビレ感が出現してきた.入院時には足部が高度の尖足・内反・内転の変形を呈して,足背の荷重部には胼胝を認めた.
 X線像は長軸アーチが高く内反・内転が高度であった.talocalcaneal angleは前方が約45度,後方約30度,Hibbs angleは約95度でcalcaneal pitchは約60度である.知覚異常は足根管症候群と伏在神経の外傷性神経炎に起因すると診断した.これに対して神経除圧術とpan-arthrodesisを施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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