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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻2号

1989年02月発行

文献概要

論述

頸部砂時計腫の臨床的検討

著者: 平松健一1 渡部恒夫1 後藤澄雄1 斉藤康文1 丹野隆明1 中村哲雄2 小林彰2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉労災病院整形外科

ページ範囲:P.153 - P.160

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 抄録:当科において手術治療を施行した頸部砂時計腫17例について術後経過を調査し,神経症状の変化,神経切離後の脱落症状,頸椎彎曲形態の変化,再発などについて検討した.術後神経症状は悪性髄膜腫の1例と,再発,再手術施行した1例に悪化を認めたが,他の例では,良好な経過を示した.切離神経根症状は術直後よりあるものは残存する傾向にあった.頸椎の彎曲形態では,前術合併手術例において変化が目立った.既に再発により再手術を施行したものが2例あり,その他に今回8例について施行したMRIにより再発が判明したものが2例あった.これらの結果を踏まえ術式選択を検討する目的で腫瘍の進展度をCTおよび血管造影について調べた.その結果,椎間孔外へ進展している腫瘍の中,横突起の先端を越えて前方へ進展しているもの,下位椎の横突孔を越えて下方へ進展しているものは後方からの侵襲では完全摘出は困難と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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