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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻2号

1989年02月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頸部外側骨折に対するEnder pinの使用経験

著者: 児玉隆夫1 小林祥悟1 村山信行1 吉田篤1 堀内貞1 和田信裕1

所属機関: 1厚生連魚沼病院整形外科

ページ範囲:P.221 - P.226

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 抄録:Ender法は手術侵襲が少なく,早期荷重が可能であることなどにより高齢者の大腿骨頸部外側骨折には優れた治療法とされている.しかし術後の膝の痛みや内反変形などの合併症に悩まされることも少なくない.今回我々は昭和53年9月から61年9月までの8年間に当院でEnder法を行った67肢のうち56肢に予後調査を行った.その結果,91%の症例に満足すべき成績が得られたが,術後のX線上内反変形,pinの逸脱,骨頭穿孔,大腿骨顆上骨折などが認められたものに予後不良の症例が多くみられた(P<0.10).これら術後のX線上異常のあった症例についてその原因を追求したところ手術手技の及ぼす影響が大きいという結果が得られ,対策としての手術上の注意点を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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