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症例検討会 骨・軟部腫瘍6例—日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍研究会
〔症例3〕踵骨骨腫瘍
著者: 清水透1 千木良正機1 館野勝彦1 宇田川英一1 町並陸生23 福田利夫3 伴聡3
所属機関: 1群馬大学整形外科 2東京大学病理 3群馬大学第二病理
ページ範囲:P.258 - P.261
文献購入ページに移動昭和62年6月より,外傷の既往なく歩行時に右踵部外側の疼痛が出現した.歩行可能であったが疼痛の改善がみられないため某医を受診し,X線検査で右踵骨の異常陰影を指摘された.7月21日に群馬大学整形外科を受診した.初診時,右踵部外側に軽度の圧痛および熱感を認めた.単純X線像では,踵骨に斑点状の石灰化陰影を含む骨透亮像を認め,軸写像では踵骨外側骨皮質が破壊し軟部へ腫瘤が突出していた(図3-1).Digital subtraction angiographyでは踵骨の前方に軽度のtumor stainを認めた.99mTcシンチグラフィーおよび67Gaシンチグラフィーでは右踵骨への著明な集積が見られた.血液生化学検査では異常を認めなかった.
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