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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻3号

1989年03月発行

文献概要

認定医講座

慢性関節リウマチ(含む強直性脊椎炎)

著者: 上尾豊二1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科

ページ範囲:P.281 - P.287

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慢性関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis,RA)
 診断:RAは病因のいまだ決定しない慢性の多関節炎症疾患であり,診断上,例えば結核性関節炎が組織所見で確定診断可能なような決め手がない.そこで1つの症候群としての類似性で診断をつけざるをえない.現在まで基準として用いられたのが1958年に制定されたアメリカリウマチ協会(ARA)の診断基準である(表1).この基準ではRAをClassical,Definite,Probable,Possibleに分類しているのが特徴である.またRAは一般に疼痛を主訴とする疾患であるが,診断に際しては主観的な痛みの程度は評価しにくく,客観的に評価のできる腫脹を重視しているのがポイントである.
 1987年に新しいARA診断基準が発表された(表2).この診断基準ではClassical,Definite等の分類は廃止されている.除外項目も廃止されている.基準項目での主な改訂部分は,疼痛,組織検査,関節液検査の項目の削除である.関節腫脹が診断の基本であることは,前の診断基準から一貫しており,そのことがさらに強調されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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