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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻3号

1989年03月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨頭無腐性壊死症を初発症状とした白血病の1症例

著者: 笠井隆一1 奥村秀雄1 山室隆夫1 北大路正顕1 沢田博義1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.299 - P.302

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 抄録:外来初診時,右股関節大腿骨頭無腐性壊死症と診断された18歳,男性の症例は,血液検査等の結果,慢性骨髄性白血病と診断された.慢性骨髄性白血病は入院後Ph1-positiveと診断され,当初interferonによる治療が行われたがその後,Busulfanにより良好な治療経過を得た.この間大腿骨頭壊死症に対しては免荷を含む保存療法を行った.良好な寛解が得られたので,外来通院加療により経過観察を行ったが,脳障害と思われる突然の意識喪失を来し死亡した.この大腿骨壊死症を初発症状とした稀な慢性骨髄性白血病の1症例につき,治療経過等を含め報告し,若干の文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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