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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)

頸椎における回旋不安定性の3次元解析

著者: 三村雅也1 守屋秀繁1 渡部恒夫1 後藤澄雄1 高橋和久1 山縣正庸1 斉藤康文1 平松健一1 望月真人1 丹野隆明1 板橋孝1 玉木保2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2日本工業大学機械工学科

ページ範囲:P.379 - P.386

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 抄録:〈目的〉本研究は,頸椎不安定性の要素で特に,回旋不安定性を定量化するための基礎的dataを得ることを目的とした.〈対象および方法〉健常成人男性20名に対し,基準フレーム内で頸部を正面および左右に最大限捻転した状態にて2方向同時X線撮影を行った.得られたX線フィルムをディジタイザーおよびパソコンよりなる3次元解析装置を用いて計測し,正常頸椎の回旋可動域および捻転にともなうcoupling motionにつき検討した.〈結果〉正常頸椎の回旋可動域(両側合計)は,後頭骨から第7頸椎までの合計で平均105°であり,上位頸椎の可動域はその約70%を占めていた.捻転にともなう側屈couplingとして頸椎は,C3/4椎間以下では捻転方向へ側屈し,それ以上では反対方向に側屈していた.また同様に前後屈couplingとして,C5/6椎間以下では前屈し,それ以上では反対に後屈を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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