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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)

頸椎後方辷りの臨床的重要性の検討

著者: 国分正一1 桜井実1 鈴木隆1 田中靖久1 松田倫政1 石川隆1 石井祐信2 谷正太郎2 佐藤哲朗3

所属機関: 1東北大学医学部整形外科教室 2国立療養所西多賀病院整形外科 3東北労災病院整形外科

ページ範囲:P.397 - P.403

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 抄録:頸椎変性疾患における頸椎後方辷りの臨床的重要性を検討した.後方辷りの定義は伸展位側面X線像で,下位椎椎体の後縁に接して引いた直線を上方に延長し,上位椎椎体下縁との交点より同椎体後下角までの距離が2mm以上の椎間を後方辷り有りと判定した.
 一般人132人(20〜67歳,平均39歳)における後方辷りの発現頻度は44%であり,決して稀な所見ではない.年齢別では20歳台の19%から60歳台の89%まで増加し,椎間別ではC4-5椎間が31%で最も多かった.頸部痛,神経根症での発現頻度は一般人と差がなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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