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特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
頸椎前方固定術後の非固定椎間不安定性
著者: 白崎信己1 冨士武史1 平山直樹1 久保雅敬1 濱田秀樹1
所属機関: 1大阪府立病院整形外科
ページ範囲:P.411 - P.419
文献購入ページに移動さらに,椎間関節傾斜角の,変性に伴うすべりに対する関与を調査するため,頸部脊髄症手術例58例274椎間の術前X線像を検討した.前方すべりは14椎間,後方すべりは44椎間にみられた.椎間関節傾斜角の大きさが対照のmean+S.D値以上のものに,前方すべりの発生率が有意に高かった.また,椎間関節傾斜角の配列の乱れを示すものに,後方すべりの発生率が有意に高かった.
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