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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)

頸椎OPLLおよび頸椎症性神経根・脊髄症の術後不安定性についての検討

著者: 上岡禎彦1 山本博司1 谷俊一1 藤田泰宏1 石田健司1 沢本毅1

所属機関: 1高知医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.429 - P.435

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 抄録:頸椎手術成績を向上させる目的で,前方法および後方法の各種頸椎手術術後のmobile segmentの不安定性について検討した.術後少なくとも7ヵ月以上追跡調査できた計102例を対象とし,術前・後頸椎R. O. M.の変化,各椎間可動域の変化,椎体前方・後方辷り,回旋などの不安定性出現の有無について検討した.ただし前方法では,不安定性は非固定残存椎間について検討し,またそれと固定椎角との関係についても検討した.後方法では,椎弓切除術に比べ,椎弓形成術の方が,術後のR. O. M.は温存でき,前方・後方辷りも改善することが多かった.前方法では,固定により失われた可動域の代償機能はC2/3,C6/7で最も著しかった.前方固定レベルのalignmentは,生理的前彎位に保つことが重要と思われ,そのためには固定椎角が安定する術後3ヵ月間は慎重な後療法が必要であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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