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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻4号

1989年04月発行

文献概要

特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)

ダウン症候群における環軸椎不安定性の経年的変化—特に分離歯突起を伴わない症例について

著者: 大沢俊和1 井沢淑郎1 黒木良和2 大成克弘3

所属機関: 1神奈川県立こども医療センター整形外科 2神奈川県立こども医療センター遺伝科 3横浜市立大学整形外科

ページ範囲:P.543 - P.549

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 抄録:ダウン症児で5年間以上追跡でき,分離歯突起を伴わない69例について,臨床的,X線学的検討を行った.調査時の環椎・歯突起間距離(AOI)は初診時と比較して,屈曲位,中間位,伸展位ともに有意に減少しており,特に5歳までに著明であった.初診時69例中14例(20.3%)が環軸椎不安定性陽性であったが,調査時には4例(5.3%)に減少していた.しかし10歳を越えても不安定性陽性例が2例に認められた.
 環椎レベルの脊椎管最小矢状径(MSD)は初診時,調査時ともに各ポジション値の間に有意差は認められなかった.また調査時不安定性陽性例のMSD値は陰性例に比べ,小さい傾向があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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