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先天性内反足の治療から—corrective castとmanipulation
著者: 松野誠夫12
所属機関: 1北海道大学 2美唄労災病院
ページ範囲:P.567 - P.568
文献購入ページに移動乳児の軟骨が極めてsoftで,長も重要な変形要素の1つである軟部組織はhardであるため,外部からの過大な矯正力を避けなければならないのは当然で,この矯正力の限界を会得するためには吉川教授4)が述べているように,"矯正力が均等に内部に伝わり,また足の抵抗の感触がギプス包帯を通して手に伝わるように……"であることが必要で,この感触を会得することには可成りの経験を必要とする.私が北大整形外科にいた時も,昭和30年から昭和38年頃までは私がすべての先天性内反足のmanipulationおよびcorrective castを行ったが漸次教室の高須,金田(現北大教授),加藤(哲)(現国立東京第2病院),飯坂(現北大医短教授),須々田,門司らの諸君が次々とその手技を引継いでくれたわけで,先天性内反足の病態を熟知しcorrective castの本質を理解した医師のみにより施行されなければならぬ.
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