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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻5号

1989年05月発行

文献概要

論述

骨肉腫治療効果判定におけるアルカリフォスファターゼ(Alp)の意義

著者: 松本誠一1 川口智義1 網野勝久1 真鍋淳1 古屋光太郎2 磯辺靖2

所属機関: 1癌研病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科

ページ範囲:P.569 - P.574

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 抄録:1982年より1987年に当科にて術前療法を施行した骨肉腫をもとに術前療法の効果とアルカリフォスファターゼ(以下Alp)値の変化を比較検討した.肝機能障害によるAlp上昇例を除いた対象症例は32例であり,これらを初診時Alpの値をもとに3群に分けた.すなわちI群(9例):Alpが成人における正常範囲内,II群(12例):Alpが正常範囲上限の2倍まで,III群(Ⅱ例):Alpが正常範囲の3倍以上,とした.
 (結果)①I群,II群においては実際の治療効果に関係なくAlpは減少し,Alpによる治療効果判定は困難であった.②III群においてはAlpによる効果判定の基準を治療前値の3分の1以下あるいは正常範囲内までの低下とすると実際の治療効果とよく一致した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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