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臨床経験
Plexiform neurofibromaを基盤として発生したと考えられる乳児悪性神経鞘腫の1例
著者: 中島久弥1 渡辺久照1 高桑俊文1 牛込新一郎2 山崎誠3 三好邦達3
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病理学教室 2東京慈恵会医科大学第一病理学教室 3聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.671 - P.675
文献購入ページに移動生後3日目に右足背の母斑を指摘され,その後,その外側に腫瘤が出現した.生後3カ月時に,本院外来を受診し,その後増大傾向を認めたため腫瘍摘出術が施行された.腫瘍は肉眼的に薄い結合織性被膜に包まれ,弾性軟である.その割面は淡黄白色髄様で分葉状を呈している.組織学的には肥大した神経束及びplexiform neurofibromaを示す部分の他に,細胞密度の高い,核分裂像の多い,核異型をもつ悪性神経鞘腫を示す部分も認めた.免疫組織化学的にはS-100蛋白が強陽性を示した.電顕的にはlong cytopIasmic process,そのinterdigitation,basal lamina,desmosome like junctionを認めた.
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