icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科24巻6号

1989年06月発行

文献概要

論述

血管拡張性骨肉腫の臨床診断と治療成績

著者: 網野勝久1 川口智義1 松本誠一1 真鍋淳1 古屋光太郎2 磯辺靖2 北川知行3 町並陸生3

所属機関: 1癌研究会附属病院整形外科 2東京医科歯科大学整形外科 3癌研究所病理部

ページ範囲:P.680 - P.687

文献購入ページに移動
 抄録:自験の血管拡張性骨肉腫(TOS)9例において鑑別診断上の問題点と治療成績について検討した.これら9例は当科で治療を行った骨肉腫108例中8.3%を占めた.画像診断上は動脈瘤様骨嚢腫や骨巨細胞腫との確定的な鑑別は難しく,初期治療の誤りを避けるためには,多少ともTOSの疑いがあれば迅速診断にて治療を行わず,永久標本による診断を待つべきである.本症は,その予後においては通常の骨肉腫との差はなく,X線上溶骨型の骨破壊像を示し,骨内に豊富な血腔を形成する嚢腫状病変で,診断を誤りやすい骨肉腫の一病型群と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら